湿気の多い日本の家造り
9月 26, 2015 — 7:29

・ 夏は涼しく、冬は寒い?

日本の住宅は、海外の住宅と比べると冬すごく寒いような印象があります。
暖房をつけていても部屋の中がなかなか温まらなかったりして、古い日本家屋になるとより顕著に表れるように思います。

日本の住宅が冬寒い理由としては、日本独特の気候に要因があります。
日本には四季がありますが、梅雨時期から夏にかけては高温多湿の時期が続くので、通気性をよくするように建設されているため、冬はどうしても冷気が通り抜けやすいのだそうです。

また、日本家屋は木造建設が多く、この素材も通気性をよくしておかなければならない理由のひとつ。
木材が湿度を吸収しやすく、またそれによって木材が腐食してしまうことを防ぐためには、床を高くして、できるだけ風通しのよい家にする必要があります。

かなり昔の日本家屋は、土間もありましたので居住スペースの床はかなり高くなっていましたが、その後現代住宅が普及し始めたばかりのころは、床が低い住居もたくさんありました。
こうした住居は、畳にカビが生えやすかったり、木材が腐食しやすかったりしたようです。

・ 暖房を入れるほど冷える!?

日本の住宅が風通しのよいようにつくらなければならないことは把握できました。
では冬場は暖房を強くすることで、冷気を解消できるか、というと、それが逆だというのです。
これは一体どういうことなのでしょう?

これは少し科学的な要素が関係します。
基本的に空気は、冷たくなると下に下がり、温かくなると上昇します。
なので、エアコンの冷気は下に下がるけれど、暖房は上に上がってしまうので、シーリングファンなどで暖気をかき混ぜるようにすることも。

シーリングファンがない場合は、ヒーターを入れると温かい空気は上に上昇していきます。
室内の空気が温かくなると、外の冷気が換気口から床下に潜ってしまうため、床がもっと冷えてしまうのです。
そして、床が冷たいからさらに暖房を強くすると、冷気が回ってくる量も多くなり、もっと床が冷えてしまう、という悪循環となってしまいます。

こうしたデメリットを改善するための施工も開発されていますので、今はかなり快適に生活できる住宅を建てられるようになりましたが、昔の日本家屋の場合だと、こうした温度の悩みが発生します。
昔は暖房も今のように充実していなかったので、床が冷えすぎるという心配はなかったのかもしれませんね。

古い日本家屋をリノベーションして住もうと検討されている方は、こうした施工を取り入れることで、四季を通じて快適に生活できます。