日本で地下室が普及しない理由
7月 24, 2015 — 7:29

・ 地下室を活用している国は多い

日本では、地下室をしっかりつくっている住宅は非常に少ないです。
あっても畳半畳分以内の小さな地下収納がキッチンについているくらい、もしくは半地下の住居で、暗い地下室とはまるで違った印象のものだったりします。

外国では住居に地下室造って活用している人は非常に多く、倉庫にしたり、作業部屋にしたりとさまざまな用途で活用されています。
日本でも地下室をもっと普及させれば、狭い土地も有効活用できるのに、どうして造る人が少ないのでしょうか。

大きな理由としては、日本独特の気候があります。
日本には四季があり、季節によってはかなり湿度が高くなることがありますので、地下にある地下室は湿度を溜めやすくなり、カビが生えやすくなります。
地下室を造るのに適した気候ではないということですね。

もうひとつは単純に費用の問題です。
当然ながら地下室を造ればその分費用は増え、地上2階建てであれば地下室を含めると3階分の建築費用が必要になります。
この費用の捻出が難しいという人が多いのも、地下室が普及しにくい理由といえます。
地上の家を建築するよりも、地下室の建築のほうがコストは高いようです。

・ 海外と日本の住居の違いや昔の法律も要因

また、地下室を作る際は、コンクリートで造ることになりますが、日本の住居は基本的に木造です。
海外は、地上の住居もコンクリートで造られていることが多いので、100年近くもちますが、日本の建築では数十年で立て直しをすることになります。
その素材のバランスが地下室と地上の住居では合わないので、地下室は造らないという考え方もあるようです。

また、昭和25年に制定された建築基準法では、地下に部屋を造ることが禁止され、平成元年の法改正までその法律は続いていたことも、地下室が普及しない要因といえます。
法律で地下室の建設が決められていたなんて驚きですね。

もともと造ってはいけなかったのですから、普及しないのは当たり前。
何十年も禁止されており、法改正されてからまだ30年も経っていませんので、まだ一般的に普及しにくいというのはうなずけますね。

しかし、食生活はもちろん、建築も欧米の要素を取り入れる傾向が強くなってきていますので、今後は地下室が普及していく可能性はあります。
湿度などについても、何らかの最新技術を駆使して改善することができれば、地下室があることで生活の幅が広がりそうです。
狭い住居をより効率的に活用するためにも、ぜひ地下室を造りやすい環境になるとよいですね。