中国の住宅の歴史

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日本に多大な影響を及ぼしている中国

日本も非常に歴史が深い国家ではありますが、やはり近隣諸国の中国には非常に大きな影響を受けています。
日本は、古くは「遣唐使」を通して中国と交流をしていた過去がありますが、その時から中国の多大な影響を受けてここまで来ていることは疑う余地もありません。
みなさんは、横浜の中華街や神戸の南京町をご存知でしょうか?
なぜこの地に、中華街や南京町ができたのかをご存知ですか?
実は、これには日本の「開国」が由来しています。
日本が開国を求められた当初、外国側が求めてきたのは当時とても栄えていた「神奈川村」というところでした。
しかし、神奈川の要所である神奈川村に異人を入れることはできないと判断した当時の政府が、離れたところにある「横浜」を開港させるという手段に出ました。
これが「横浜港」の歴史です。この時、海の向こうから多くの中國人が貿易のためにやってくるようになり、その中国人たちが作った街が「中華街」になります。
このような歴史からみても、日本と中国は非常に強い結びつきがあり、歴史的にも大きな影響を受けているということが良く解りますね。

そんな中国の家の歴史

中國には「黄土高原」という場所があります。
この黄土高原、その名前をみても解りますが「黄土」がある高原になります。
「黄土」というのは、実は砂よりずっと細かい固まりでできている高原です。もちろん、このような場所ですので思うように植物が育つということもありません。
また、砂でできているために昼間と夜の温度差は本当に激しいです。
このため、高度高原にすむ人たちは厳しい環境から身を守るために「ヤオトン」という家を作りました。
この「ヤオトン」は、地中に作る家になります。地価に作る家なんて、世界的にみてもすごく珍しいですよね。
こういった家のことを「下沈式」と呼んでいます。
陽の光があたらないために壁を白くするなど、この「ヤオトン」には非常に大きな工夫がいっぱい。
さすが中国には、本当にたくさんの歴史があることが解ります。
この「ヤオトン」は本当に面白い家で、東と西では同じヤオトンでも大きな違いがあることが解ります。

中國のこのヤオトン、今でもきちんとみることができますので、ぜひとも一度は見てみたいですね。「地中に住んでみたいなあ」と思っている人は、もしかしたらその夢がかなうかもしれません。
厳しい環境で生きている黄土高原の人々が生み出した、素晴らしい住居のひとつです。

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