日本家屋の骨組

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日本家屋といえは「木」

マンションやビルの場合、鉄筋で骨組みをつくっている建物も多いですが、日本家屋の場合はほぼ100%木で骨組みをつくるといっても過言ではありません。

骨組みづくりに使用される木材にはさまざまな種類がありますが、中でも多いのはけやきやひのき、杉などではないでしょうか。

木の骨組みは、通気性がよいこと、自然の材料なので身体への影響が少ないことなどが挙げられますが、最近はアレルギーを持っている人が多く、けやきもひのきも杉も、それぞれにアレルギーがあると大変なことになってしまいます。

逆に、金属やセメントなどの場合は、湿気が出やすいほか、こちらもアレルギーを引き起こしやすい材料を使用していると体に悪影響が出てしまうのですが、木材のように腐食してしまったり、火災のときに燃えやすいということがないので、丈夫だといえます。
マンションなどは鉱物質の材料でつくられていることが多いですね。

もともと住居は、近場にある手に入れやすいものを使用してつくられることが多かったので、木がメインで使用されていました。
その後建築技術が発達していくに連れて、鉱物質なども利用されるようになりましたが、住居建築の古い歴史を考えたら、木材を使用するというのは自然です。

骨組みを組むのは大工

家を建てるのは大工さん、というイメージがありますが、1件の現代住宅を建てるにあたっては、いろいろな人が携わっています。

骨組みをつくるまえの住宅の基礎をつくるのは、大工ではなく基礎屋が行いますし、壁紙を貼るのはクロス屋が、屋根を作るのは瓦屋など、さまざまな職業の人が技術を出し合うことで、一軒の家が完成するのです。

日本家屋の骨組みを組むのは大工の仕事になります。
骨組みを組むにあたっては、やはり家を建てる上で一番重要な部分になりますので、絶対に経験豊かな大工にお願いしたい、という人が多いようですが、これは一概にそうともいえないといわれています。

熟練した人がやらなければならないような骨組みは、設計方法が古いという可能性もあるのです。
優れた設計であれば、ある程度の技術を持っていれば十分に行えます。
これは新しい発想ですが、ツーバイフォーなどの技術などがそれにあたります。

伝統を重視した家を設計したいという方であれば、熟練した大工さんにお願いするのが望ましい場合もありますが、前述したことを加味しながら、設計自体を確認してみることもよいかもしれません。

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