木造住宅の寿命は?
9月 12, 2013 — 0:00

木造住宅は、石造りやコンクリート造りの家に比べて寿命が短い建築方法であると言われていますが、果たして本当にそうなのでしょうか?

木造住宅の寿命については住宅金融公庫のローン返済期限にも示されているように25年となっています。
一方で同じく住宅金融公庫で鉄筋コンクリート製の住宅を作る場合には期限は35年となっています。
これは木造は劣化が早いのでそれだけ担保価値が下がるスピードも早くなるので、早い期限内にローンの返済を終わらせるようにしないといけないという判断によるものです。

一方で、木造建築をしていながら数十年どころか100年を超える単位で現存している住宅も全国にはいくつか存在しています。
もちろん長年住宅としての機能を維持するためにはその間に部分的な修理や改修をしてきてはいますが、それは何も木造住宅だけが必要となることではなく、コンクリなどで作られた住宅であっても定期的なメンテナンスをしなければ長く使用を続けていくことはできません。

日本でもっとも古い木造建築物は法隆寺ですが、これは今から1300年以上も前に建築されたものです。
他にも兵庫県内には室町時代に建築されたとされる民家が複数残っており、歴史の長いものなら400年前程度、少し新しいものでも100~150年前の建築物も数多く存在しています。
日本以外の国にも寿命の長い木造建築物はいくつかあり、日本と同じように湿気の多い気候をしている英国内においてもエセックス州クリーンステッドという場所の教会では木造建築ながら900年もの歴史を刻んでいます。

なぜこのような寿命の長い木造建築物が存在できるかというと、その理由の一つが木造建築の場合にはその構造上部分的な改修が可能であるという理由があります。

例えばコンクリ作りの場合、家材が傷んでくると家全体が老朽化してくるので大規模な修繕が必要になりますが、木造住宅の場合は柱や屋根の一部のみを改築すれば十分に対応が可能ということになります。
また昔ながらの住宅の場合には、その土地の気候風土に合わせて木材を選んで配置するという非常に職人的な工法がとられていたことにより、長年の寒暖の気候を乗り越えても耐久性を保つことができています。
呼吸をする木材による建築であればこそ、材質を土地に合わせて使用するということができるのです。

今では材質にこだわりを持ってまで建築する木造住宅が少なくなってきたことが、全体的な寿命を押し下げてしまう原因になっているのかもしれません。