日本家屋と築年数の関係
5月 10, 2013 — 0:00

日本家屋の特徴は、なんといっても木造建築が中心であるということです。
多湿で温度変化の激しい四季を持つ日本においては、木造の家はなじみがよく過ごしやすい材質であったことが関係していると言えるでしょう。
ですが、欧米の住宅においては平均でも40年以上、イギリスにおいては75年とも言われる築年数に比べて、日本の伝統的家屋の寿命は30年にも満たないという非常に短いものになっています。
仮に30年として計算するとしても、これから新築で自分の家を建てたいと思っている人のほとんどは、そのための資金を確保するための住宅ローンを30年単位で組むため、ローンが払い終わる頃にちょうど寿命を迎えてしまうことにもなります。
そう考えると、定年までにローンが支払い終わるような計画をしておき、支払いが終わった瞬間別の棲家に引っ越してそこでまた新たなローンを組むか購入するといったライフスタイルになってしまいます。
あるいは二世帯で同居をしておいて、父親の住宅ローン分が終わったところでリフォームをして、子供が続きを支払うというスタイルも考えられます。

なぜこんなにも諸国に比べて耐久年数が日本家屋は少ないのかという問題ですが、それはやはり木造という構造が大きな影響を及ぼしているようです。
木材は湿度の変化があるところにおいておくとどうしても伸び縮みをしてしまうので、長年使用をしているとわずかながら傾きやゆがみを生じさせてしまうことにもなります。
さらに全国どの地域でも起こりえる地震も、細かく続くとジワジワと家屋の耐久力を落としていくことになります。
そのため、地理的・気候的な面からしてどうしても築年数が短いサイクルで行うことが日本家屋の宿命と言うこともできます。

しかしながら一方で、寺社や昔ながらの建造物件などでは江戸時代やそれ以前の頃から残り続けている有名建造物もあります。
それらは支柱などにかなり大きな木材を使用しているということも関係していますが、それ以上に管理をする人が必死になって保守を毎年行なっていることが存続の力となっているようです。

さらに言えば、海外では住宅を中古物件で手に入れることにあまり抵抗感がなく、中には広い住宅内の家財道具まで一式で売りだしているなんてことも珍しくありません。
自分の家は自分で作るという一国一城の主という精神面が、もしかしたら日本家屋の寿命を短くさせている最も大きな原因なのかもしれませんね。