景観重要建造物の並ぶ滋賀県彦根市
11月 5, 2012 — 20:18

ひこにゃんでおなじみの滋賀県彦根市ですが、実は景観重要建造物として定める建物が多数居並ぶ場所でもあります。
景観重要建造物とは、景観法第19条に定められている建物のことで、彦根市の景観計画に従って管理などを行うようにされています。
景観重要建造物として認定するための建物の条件としては、「市民に親しまれる地域のシンボルである」「地域の自然、歴史、文化、生活など特徴が地域固有である」「伝統的様式や技法で構成されており、歴史的・文化的に価値が高い」という3つの条件を満たしていることです。
簡単に言い換えれば、景観重要建造物が並ぶ町並みというのは、昔ながらの技法によって建てられた、地域の歴史と文化をそのまま私たちに伝えてくれる建物であるということです。

参考サイト:滋賀県彦根市

彦根市の景観重要建造物として筆頭的な存在なのが、武家屋敷である旧鈴木屋敷長屋門です。
旧鈴木屋敷長屋門は特別史跡彦根城遺跡のすぐ真向かいにあり、時代劇などでもよくみかける木造の門構えが特徴となっている建物です。
彦根藩の中級武家屋敷の典型であるとされ、当時の一般的な武家の暮らしを知るための大きな手がかりとなっています。
間取りとしては、桁行が8間、梁間が2間の切妻造りという方法になっており、正面の門を入ってすぐ右側に1部屋、左に3部屋の小部屋が連なっています。
この3部屋は中間という武家奉公人や女中、馬屋として利用していたといいます。
残念ながら内部に入って見学をすることはできませんが、外部からも十分当時の建築様式などを伺うことができます。

次いで見所となるのが、当時彦根藩の学校として使われていたという金亀開館です。
これはもととは特別史跡彦根城遺跡の中にあった建物でしたが、大正12年に現在建てられている位置に動かしたものですが、建物そのものは全く同じように造られています。
入って中央に本堂があり、周囲にはひさしが回らされており、前後には孫庇があります。
いかにも風格のある趣をしており、当時武家の息子達が勉強をした場所という圧倒的な臨場感を味わうことができます。
こちらも旧鈴木屋敷長屋門と同じく今現在は内部に入って見学をすることはできません。
他にも旧彦根藩足軽組屋敷という、兵隊として最も位の低い一般庶民である足軽が過ごした建物も彦根市には残っています。
彦根市に行くことで、江戸時代の武家生活の様子などを数多くみることができます。
町並みを歩くだけでもとても美しい場所です。