有形文化財の居並ぶ千葉県香取市
11月 5, 2012 — 20:17

千葉県香取市には、かつて水運によって栄えた町並みである佐原(さわら)があります。
佐原はかつて江戸の城下町にも劣らないほどの商業や文化が栄えたこともあり、今もその町並みには当時の面影を残す建造物が多く存在しています。
当時使われていた水運を体験できる船に乗ってめぐるツアーでは、歴史的景観を堪能しつつ当時の文化に親しむことができます。
佐原は重要伝統的建造物群保存地区として認定されており、現在でも当時からの家業を引継ぎ町並みを守る活動を続けている人も多数います。
日本的、江戸的な町の様子を知るにはこの千葉県香取市を訪れてみるのがよい方法となります。

参考サイト:千葉県香取市

佐原で最も見所となっているのが有名な伊能忠敬の住んでいたとされる旧宅や、歴史的な背景を知ることができる伊能忠敬記念館です。
伊能忠敬旧宅は、伊能忠敬が30年あまりを過ごした母屋と店舗をそのまま保存しており、内側には当時の建築方法のまま間取りや家具が残されています。
伊能忠敬といえば、200年前の江戸時代中期に活躍をした、日本で最初の正確な地図を作成した人として知られています。
伊能忠敬記念館で資料に触れることで、当時の一般市民の生活の様子や、どのような勉強をしていたかなどを知ることができます。

また香取市には伊能忠敬旧宅よりも少し建築時期は新しいものの代表として、旧三菱銀行である三菱館があります。
三菱館はイギリスより輸入をしたレンガを使った当時では珍しい石造り二階建て建造物で、内部には吹き抜けがあったり、天井部分にドーム型の形状が採用されているなど、非常にモダンな作りをしていることが特徴です。
三菱館が造られたのは明治13年と言われています。尚、現在は銀行としての機能はしておらず、市の所有のもと観光案内所として利用されています。

また、古来の建造物見学ということでいうなら、正文堂に行ってみるのもおすすめです。
正文堂は三菱館と同じ明治13年の建築物ですが、大黒柱に欅材が使われ、2階部分には土塗りの窓、横引きの土戸に板戸といった、厳重な防火設備を整えていることが特徴的な建物です。
それもそのはず正文堂は書店としてかつては営業をしていた建物であり、建物をなんとしても火災から守る必要があったからです。
燃えやすい木造建築において、どんなふうに火災予防のための建築方法をとっていたかを知ることができる、貴重な資料にもなっています。
玄関口の「正文堂」という文字は明治29年に巌谷修によって書かれた実物です。