ユニークな形をした家

チュニジア南部にある穴居住宅

マトマタの穴居住宅

チュニジア南部にある小さな街のマトマタは、地元のベルベル人が住む地下洞窟や穴居住宅でよく知られており、観光客も訪れます。
荒れた土地に穴を掘って住居にして、雨水を貯めて飲み水にしています。

しかし穴居住宅を利用してホテルやレストランも作られており、こちらは室内を綺麗に整え、食事や綺麗な水、飲み物なども提供されます。

マトマタで一番有名な建物は、映画スターウォーズで、ラーズの住まい として登場したホテル シディ ドリスでしょう。
もちろん実際に撮影にそのままの住居が使われており、今でもホテルとして使われているので、宿泊する事も出来ます。
スターウォーズが好きな人なら、一度訪れても損はないかもしれません。
このホテルの裏に小さな博物館があり、世界で最もマニアックな旅行先として有名です。

地面から直径約10m深5m位の大きな穴を堀り中庭とし、そこから横穴をいくつも掘り部屋にしています。
横穴入り口には、魔除け用としてファティマの手が描かれています。
入口は小さいですが、洞窟をくぐると中は丸い円の広い空間になってをり、住居としての沢山の部屋があります。

マトマタは1969年に大洪水が襲い、大きな被害がでた街です。
これ以後は、チュニジア政府が被害を受けたマトマタの住民のため、新しいマトマタの街をつくり、地上での家作りを推進しました。
しかし穴居住宅の生活を求める一部の人は再びここへ戻り、穴居生活を続けています。
それほど、地下の生活は居心地がいいのかもしれません。

最近はこのような穴居住宅に住んでる人は少なくなっています。
使われなくなった場所の多くはホテルとして利用され、または観光客から見学用の収入を得るためここに住んでいる人もいるようです。

実際に部屋の中に入ってみると、暑い夏の外とは違い、非常に涼しいです。
地面を掘っているので湿気が多くジメジメしているかと思うと違い、砂漠地帯なので、湿気も多くありません。
外気が入って来ないような密閉した構造なので、冬もおそらく暖かいでしょう。
身を隠すだけでなく、気候の特徴も活かし、先人の知恵が大いに使われている家なのです。

襲撃を逃れるために作った

なぜわざわざ穴を掘って住居を造り、地上ではなく地下で生活をしていたのは、アラブ系の侵入者を攪乱するために、ベルベル人が遠目には何も無い地形のように見せるため、地中に家を造りました。

穴居住宅ができたのは12~13世紀ごろだと言います。
イスラム勢力に追われ身を隠したベルベル人は、穴居住宅を造り、穴は深さ8メートルもあり、その穴が中庭になります。
このあたりの岩は石灰岩が多く、掘りやすいというのも、この住宅形式が広がった一因でしょう。