ユニークな形をした家

自然の風景と一体化している住宅

緑の風景と一体

沖縄本島南部にあるこの家は、東から南側の眼下に住宅地がある丘の上に建っています。
芝生で覆った屋根、土間、南側に開いたぬれ縁と、昔ながらの民家の造りを取り入れた住まいです。
通気性が良いので、風が抜けて涼しく、細かいことを気にせず家で楽に過ごせます。
土間を中心に固定の仕切りを出来るだけ少なくし、生活の場と仕事場をつなげた平屋建てです。
玄関に足を踏み入れると、高さ約4メートル天井のコンクリート土間の広間に、オープンな空間が広がります。
南側に和室と仕事場を設け、西側には水回り、北側に家族の個室が並びます。

台所まで続く土間は、調理で油がはねてもひと拭きで綺麗になり掃除も楽です。
アウトドア道具を手入れする、大人数の集いにも対応できます。
各個室は土間より床の高さを40センチほど上げており、腰掛けるのにぴったりの高さです。
好きな場所に座って作用できたり、引き戸を閉めれば広間との空間を調整できます。

風通しが良く、屋根の緑化や広間や台所に設置した高窓、玄関扉のルーバーなど、色々な換気の仕掛けがあり、涼風を運びます。
屋根を覆う芝生には雨水を貯めて散水するように、住人が半年かけてコツコツとタンクと配管を設置しました。
ぬれ縁や和室に寝転がると、風を感じながら夕景や美しい月が見られます。

耐久性を高めた

北西に面して木々が連なり、東南に視界が開ける形状を生かし生活スペースを計画しました。
土間を中心に東側には家族が集う空間を、水回りは西側に、北側には家族それぞれの個室を設置しました。

躯体は、密度が高く耐久性のあるひび割れないコンクリートを採用しています。
勾配屋根は、周囲の景観と調和させ、ふく射熱を抑える効果を考え芝生を張りました。
家の中は熱気を効果的に逃がし、風通しを促すように設計されています。

オープンな間取り、外に開いた造りで風通しを良くし、天井近くに高窓をいくつか設け、採光と排熱を促しています。
常に外気を取り込めるように、玄関スペースの上にルーバーを設置しました。
他にも、台所は排気塔の役目もあり、料理の際に発生した熱が上昇気流を作り、他の部屋の熱気と一緒に北側の高窓から外へ逃がします。
自然の換気システムに緑化により、真夏でもエアコン要らずの涼しい空間になっています。

土間の広間は多目的に使うことが出来ます。
シンプルな台所は、奥に家事室や浴室を配置し、家事がスムーズにできます。
個室は引き戸と窓を開けると風が通り、広間と繋がります。
床は腰掛けになる他に、その下は収納スペースも設けています。
南側に面した和室は、窓を開けるとぬれ縁と一体になり、客人をもてなす場となり、4.5畳とは思えないほど開放感あります。