イランの住宅の歴史

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イランにも砂漠地帯がある

日本からは本当に遠く離れている「イラン」。
日本から「イラン」というと、どんな国なのかが想像しにくいかもしれませんね。
でも、イランという国は日本とはまた違った 文化を持ちながら、とても大きな魅力を持っている国のひとつでもあります。
イランに出かけた人は、その国の美しさに感動して帰ってくることも珍しくありません。
世界の中で「砂漠地帯」というとサハラ砂漠を連想しますが、実はイランにも砂漠地帯があります。
そんなイランの砂漠地帯には、「風の塔の家」があります。

かつて、シルクロードが通っていた場所

イランの中央部には、「ヤズド」という地域があります。
ここは、かつて中国と交流をしていたシルクロードが通っていた場所。
砂漠地帯でもあるここは、やはり砂漠と言うこともありとても乾燥しているところで、寒暖差があることが特徴です。砂漠があると、やはり昼間の気温はものすごく暑くなりますし、夜の気温はすごく下がるので、人間にとっては本当に辛い環境となりますよね。
また、砂漠と言うことからもわかるとおり水が足りないため、水は他の街からひいて利用としているとか。
そんな砂漠地帯にあるのが、「風の塔の家」になります。

「風の塔の家」ってどんな家?

では、「風の塔の家」とはどんな家のことをいうのでしょうか。
この「風の塔の家」ですが、中庭を囲むように部屋が並んでいるのが特徴。砂漠にある「風の塔の家」というだけに、「風の塔の家」は土色の壁があり、アーチをくぐると中庭に入ることができるようになっています。
お客さんは、このアーチを潜り抜けて家に入ることになります。
そして、「風の塔の家」には目的に応じていろいろな部屋があることがわかります。
中庭を囲むように、台所やいくつかの部屋があり、目的に応じて使い分けていることがわかります。

季節によって快適に過ごすことができる工夫が

実は、この「風の塔の家」は「季節によって厳しい気候を乗り越えることができる工夫がある」と言われています。
例えば、暑い時期には木々が太陽の光をさえぎって涼しさをあたえてくれるように。
冬は、反対側の部屋に住むことで日の光をできるだけたくさん取り入れることができるようにしています。
「風の塔の家」に限りませんが、世界には厳しい環境を乗り越えるためにいろいろな工夫を施した家があるということですね。
この「風の塔の家」は、イランにいったらぜひ見てみたい建物のひとつ。
日本とはまた違ったイランの文化に、圧倒されてしまいそうですね。

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