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11月 14, 2013 — 0:00

日本という国土では人類が自宅として建築を始めた頃からずっと木材を使用した住宅を作り続けてきました。
日本人のDNAにはその頃からの記憶がずっと残されているのか、普段は洋風住宅に住んでいるような人であっても、古い畳の家に入るとほっとしたような懐かしい気持ちになったりします。

木材は日本国内のほとんどを占めている湿度の高い気候状態に大変にマッチした材質であり、居住をしてみてその優れた点の多くに気づくことができたりします。

過去の歴史をみるとこれら木材を使用した建築物の中には世界的に見ても類を見ないほど優れた職人的技術によって作られているものも多く、中には正倉院のように約1300年以上にも渡って宝物を保存してきたような例もあります。

一方で木材は調質性に優れつつも湿気を多く吸いすぎてしまうということもあり、長く同じ状態で使用をしていくと腐食やズレが起こってしまうという問題点もあります。

古くなったままの木造住宅は大変壊れやすく危険な状態になり、自然災害が起こった場合には横倒しや倒壊による屋根の落下といった内部にいる人にとって危ないこともあります。

数百年や千年近く存在している木造住宅の多くは定期的に材質を新しいものとの交換や、定期的にメンテナンスを行うといったきめ細かい修繕を行っています。
木造住宅に住むということは快適さがある一方でそうしたマメな点検作業を行っていかなくてはならないということでもあります。

しかしここ数年の間に一般向け住宅の多くが木造住宅ではない、鉄骨や鉄筋コンクリート造りのものへと変化してきています。

それらは建築が木造住宅よりも簡単であり、地震や火災といった自然災害に強いという利点もあって、新しい住宅や都市部で高層階が必要な建物においては優先的に使用されるようになっている材質です。
便利であるそのような新しい住宅素材ですが、湿気の高い日本の気候では結露が起きやすくなってしまったり、気密性が高すぎるためにシックハウスなど新しい問題が出てきていたりします。

一長一短な住宅素材を数多く選ぶことができるようになった現在だからこそ、私達は木造住宅の良さを今一度見直し、その良さをより新しいカタチで生かせるような建築を目指していくことが大切になってきます。

このサイトでは歴史的な木造建築を紹介するとともに、現在の住宅用式と木材との関係を多面的に考察をしていきます。
一人でも多くの人に木造住宅の良さを再確認してもらいたいと思います。