木の温もりと人の心
4月 10, 2013 — 0:00

木の温もりはそこにいるだけで人の心をほっとさせてくれるものです。
機能面や耐震性から新築に木造住宅を選ばなかったような人でさえ、旅行などで木造の旅館に泊まったりすると、なんとなくほっとして気持が安らぐ感じがします。
木造の製品は住宅ばかりでなく、子供向けのおもちゃにもよく見られます。
最近は市販されているおもちゃはプラスチック製のものが主流となっており、むかしながらの積み木でさえ、木製のものの方がマイナーな存在となっています。
ですが実際に手にして遊ぶ子供の姿をみていると、木のおもちゃを気に入り長く使い続けているということもよくあります。
木に触れるという感触は子供だけでなく大人にとっても、他の材質にはないものを与えてくれているのです。

おもちゃで比較したとき、木製のものには以下のようなメリットがあります。
表面がなめらかで肌触りがよいこと、表面に硬すぎる印象がなくほどよく柔軟な感じがすること、表面が完全に乾燥せず適度な吸湿性を持っていること、そして手に持ってしばらく遊ぶことにより熱を残しておきやすいというところです。
おもちゃの大切な条件の一つが「触っていて気持がよいこと」ですが、木製のおもちゃはプラスチック製のものよりも手の中でするっと滑って気持がよく、適度な熱や香りがあります。
もちろん使用する子供たちがそこまで考えておもちゃで遊んでいるわけではないでしょうが、それでも直感的に木の温もりの心地よさを感じて触れにいくということはよくあるようです。

また木材に関する実験の中に次のようなものもあります。
木製、金属製、コンクリート製でそれぞれ飼育箱を10箱用意し、そこにスギのおがくずをしいて中に子マウスを入れて成長や健康の状態を調べたというものです。
その結果、23日後に生存していたマウスの割合は木製で85.1%、金属製で41%、コンクリート製ではわずか6.9%でした。
しかも生き残ったマウスの健康状態を調べたところ、木製のマウスは体重の状態もよく生殖機能も高かったのですが、金属製やコンクリート製のマウスは体格面で木製箱のマウスよりも劣っており、しかも体内の生殖器(精巣、子宮)の重さは木製箱のマウスの半分程度しかなかったといいます。

決めつけることはできませんが、やはり生命活動をする場所における木製の品物の存在はかなり大きなもののようです。
いまいちど、木造住宅の良さについて見直すべき時期にきているのかもしれません。